オリオン座はどこ？冬に見えるオリオン座を時間と方角から見つける方法
オリオン座は、冬の星座の代表格です。「小学校の理科の授業で習ったな」と記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。10月から２月の澄んだ空気の夜空に映えて見えます。
オリオン座は明るい星が多くて特徴的な形をしているので、見つけやすいポピュラーな星座です。ただし、季節や時間帯によって見える方角が変わっていきます。
このオリオン座のもうひとつの楽しみは、「オリオン座流星群」です。オリオン座は冬にしか見られない星座かと思いきや、この流星群のシーズンは毎年秋で、明るい流れ星が見やすい流星群として有名です。
都会のように星がなかなか見えにくい環境でも、明るい流れ星ならば見つけやすいでしょう。ですから、流れ星に願い事をしやすいかもしれませんね。今回は、オリオン座流星群と、オリオン座が見える方角についてご紹介します。
教えて！毎年やってくるオリオン座流星群が見える方角と時間
オリオン座流星群を見ることができる時期は幅が広くて10月2日～11月7日頃の1ケ月間です。多くの流星が見えるのは10月19日～23日頃で、特に21日前後が活発です。ピークの時には、1時間に数10個も見ることができます。
流星が見えるしくみは、宇宙空間に漂う彗星のチリにあります。彗星が通った後には、たくさんのチリがベルト状に浮かんでいます。その場所を地球が通過する時に、チリが地球の重力でひきつけられます。この時、地球の大気圏に入ったチリが、ものすごいスピードで燃え尽きていく姿が流れ星として見えているのです。
オリオン座流星群の流れ星の卵となっているチリは、ハレー彗星が元になっており、地球が10月下旬前後に通過するあたりにたくさん散らばっています。「オリオン座流星群」という名前は、流れ星がオリオン座のある部分を中心として四方八方へ飛び出すように流れて見えることから付けられています。
そのため、オリオン座が見える時間帯に空を眺めることでオリオン座流星群が見られるチャンスがアップします。オリオン座流星群が見える頃、オリオン座は夜22時頃に東の空から上ってきます。空のなかで最も高い位置に上がるのは夜明け近くなる4時頃です。
オリオン座があまり低い位置にあると流れ星を見つけにくいですし、明け方になると空が明るくなって星も流れ星も見えにくくなってしまいます。そのため、おすすめの時間帯は夜中の0時～4時頃の間です。
夜中の0時頃には、オリオン座は東南の空に見つけることができ、4時頃には真南の方角に見られます。流れ星そのものは、オリオン座の周りだけを流れるのではなく、空全体へと広がります。そのため、観察する時にはできるだけ空を広く見ることができてあまり明るいものがない場所を探し、空全体をなんとなく眺めてみると見つけやすいですよ。
移動するオリオン座！？時間で違う見える方角
空にまたたく星たちは、地球の自転とともに東から西へと動いていきます。オリオン座も同じで、空を見ている時間によって見える方角が違います。「冬の星座」といわれるのは、冬の時期の夜間に見えやすいからです。
[{ loading … }]反対に初夏の頃には太陽の近くに位置しており、真昼の空で見えないものの、実はそこにオリオン座があるのです。オリオン座を見るのは、やはり冬がおすすめです。空気が澄んでいるので、星がきれいに見えやすく、冬の空にまたたく明るい星々とともに楽しく眺めることができます。
オリオン座は、12月前半の21時頃には南東の空に、真南の空に見えるのが夜0時頃です。そして、南西の空には夜中の3時頃に見えます。12月後半・1月前半と、半月ごとにこの時間帯はだいたい1時間ずつ早まっていきます。
例えば、1月後半の21時頃や2月前半の20時頃には真南の方角に見つけることができるので、オリオン座を見つけやすい時期だといえるでしょう。冬に見るのがおすすめのオリオン座ですが、春以外の時期には見ることができる星座です。
真夏には、夜明け前の東の空に昇ってくるオリオン座を見ることができ、高度が低いぶんだけ、大きくて雄大な姿にうつります。秋頃には真夜中から明け方にかけての空に東南から真南の方角に見つけることができるでしょう。
オリオン座の見える方角のまとめ
オリオン座は、多くの人にとって見つけやすくポピュラーな星座のひとつです。季節によって見える時間帯や方角は異なりますが、夏から冬まで楽しむことができる星座です。
また、10月21日頃の真夜中から明け方には、1時間に数10個の明るい流れ星を見ることができるオリオン座流星群という楽しみ方もあります。
季節ごとのおすすめの見どころがたくさんあるオリオン座。「オリオン座を見たい！」と思ったら、冬の星座だとあきらめずに、時間や方角を気にしながらオリオン座を見つけてくださいね。
