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英検のライティングの導入で世界共通標準レベルと比較可能に

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英語能力を評価するテストはいろいろありますが、学校教育の中で認知されているのは「英検」です。

その英検がここ数年大きく変化をしています。

これは学校の教育現場において英語教育が変化していること、社会において英語の位置づけが変化していることに対応する改革といえます。

 

英検は英語能力をはかる試験ですが、世界的にみてその認知度は低く、さらには世界基準の言語評価にも対応できていなかったことから2016年より変革を強いられています。

 

 

英検の変化:CSEスコアの導入とライティングの導入

英語に限らず世界基準で語学の習得度(達成度)を知るにはCEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応した英語(語学)能力評価でなければ正しい実力を知ることはできません。

これは多言語国家間の往来が盛んなヨーロッパで共通する言語レベルの認識が必要なことからコミュニケーションスキルを示す共通の指標として用いられているものです。

 

これまでの英検では○級となっていて独自の英語能力(習得)レベルでしか知りようがありませんでした。

これかなりドメスティックです。

比較が世界の英語ノンネイティブではなく、学校教育の英語習得レベルそのもの。

 

そこで2016年に「英検CSEスコア」を導入したわけですが、決定的に欠けている要素がありました。

それが2016年に2級、2017年から3級と準2級に新たに追加された「ライティング(書く)」の内容です。

詳しい内容は>>>「英検スコアのしくみとCEFR比較でわかる英語能力レベル

 

ライティングはいってみれば自分の考えをアウトプット(表現)することです。語学(英語)がコミュニケーションスキルとしていちばん重要なところですよね。
このライティングの追加により英語(語学)能力を評価する世界基準に対応できるようになりました。

 

英検ライティング(書く)の級別追加・変更について

それぞれの級のライティング概要は以下の通りです。

英検1級
指示内容(英語):与えられたトピックを決めてエッセイ形式で書く
注意点:自分の意見の根拠を3つあげる。
文章構成:Introduction、Main body、Conclusion
語数:200語~240語

英検準1級
指示内容(英語):与えられたトピックを決めてエッセイ形式で書く
注意点:POINTのキーワードを2個は使う。
文章構成:Introduction、Main body、Conclusion
語数:120語~150語

英検2級
指示内容:TOPICに対する自分の意見とその理由2つ。
語数:80語~100語(回答用紙の10行目まで書けば80語の目安。
その他:POINTとして理由に使えるキーワードが提供される。

英検準2級
指示内容:Questionについて自分の意見とその理由2つ。
語数:50語~60語(回答用紙の7行目まで書けば50語の目安。

英検3級
指示内容:Questionについての自分の意見とその理由2つ
語数:25語~35語

いずれも指示に対応していない内容では、減点の対象になります。

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