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燃えるごみNG! 残った苛性ソーダの処分方法と気をつけること

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趣味の石鹸作りや子供の自由研究で「苛性ソーダ」を使用することがあります。でもどうしても余ってしまうことってありますよね。

買うときはネットで簡単に変えますが、処分する時は注意が必要です。というのも、苛性ソーダは“劇物”に指定されているからです。

ではどうやって処分するのが正しい方法なのか?苛性ソーダの取扱いについてみていきましょう。

 

 

苛性ソーダが劇物に指定されている理由と特徴

まず石鹸づくりなどで余った苛性ソーダを処分したい場合には、地方自治体の産業廃棄物取り扱い関連の部署か専門の廃棄物処理業者に相談しましょう。

間違っても燃えるごみに出してはいけません

苛性ソーダは水酸化ナトリウムを主成分とする劇薬です。

肌に触れると皮膚が溶け、目に入った場合には失明の危険性が高い非常に危険な薬物です。

そのためごみ回収作業員がこれらの被害を受けるといった万が一の事態となりかねません。

排水溝から廃棄することもやめましょう。排水溝や排水管の腐食や破損などの危害につながるリスクがあり、廃棄時に自身の肌に苛性ソーダが触れて思わぬ事故につながる危険性もあります。

水管の修理や皮膚の治療費など、かえって高くついてしまう可能性があります。

同様の理由から、他の物質と混合、中和して処分する方法も初心者にはリスクが高いといえます。

ちょっとした費用よりも自分やお子様などの安全や健康が第一です。

苛性ソーダを処分したいときは、役所や専門業者を頼るようにして安全を確保しましょう。

 

苛性ソーダを処分してくれる業者と費用

自治体のホームページや電話などによる問い合わせで、無料での引き取り(もしくはごみ処理場への持ち込みなど)が実現できるのならベストです。

しかし、そういった対応のない自治体にお住いの場合には専門業者の利用、もしくは購入先の薬局への相談などを活用します。

業者で苛性ソーダを処分するにあたっての費用は、業者によって異なりますが廃棄料金が5,000円程度から、出張引き取り費用も5,000円程度からが目安です。

廃棄する苛性ソーダの量にも比例するため一概にいくらとはいえませんが、業者に見積をお願いするのがいちばんです。

専門業者は、こちらのサイトから探せます。

→ 産業廃棄物処理業者情報検索システム

お住まいの都道府県を入力して検索すれば、産業廃棄物業者名と住所を知ることができます。

業者名でウェブ検索をしてお問い合わせフォームや電話での相談にて処分をお願いできないか聞いてみましょう。

場合によっては、企業などからの大量処分を前提としており個人向けにはサービスを行っていない可能性もあります。

また、次章で述べる苛性ソーダ購入元の薬局へ相談するという手法もあります。

 

お願いしてみよう、苛性ソーダの処分は購入の薬局で

苛性ソーダを処分するにあたっては、購入した薬局等、販売店にて処分の相談を受け付けてくれる場合があります。

地方自治体での相談で断られたら、販売店へ電話で受付状況や処分方法を相談するのも良いでしょう。

苛性ソーダは危険物であることから、その回収方法や処分方法については各販売店なりのルールがある可能性があります。

劇薬の引き取りにあたって予約が必要だったり、書類への記入などが必要になる可能性もあります。

連絡なしに持ち込んだりすることのないよう注意しましょう。

仮に受け付けてくれるとなった場合には、引き渡しまでの間、苛性ソーダの容器ごと厚手のビニル袋で厳重にくるんで管理しておきましょう。

小さなお子様やお友達がくる家庭、ペットがいるご家庭では特に注意しましょう。

ちなみに、すべての薬局が劇物の回収・処分に対応しているわけではありません。

万が一、電話相談などで断られたら専門業者を探すことになります。

地方自治体によっては、問い合わせ時にお近くの業者を紹介してくれることもあるのでパソコンでの情報収集が苦手なかたは再度相談されるのもありでしょう。

苛性ソーダの取扱いと処分の仕方についてのまとめ

お子様の自由研究やご自身での趣味などが目的で購入した苛性ソーダは、気軽に購入できる反面、処分方法が見つかりにくく苦労することがあります。

今回はそんなときの対処法として、まずは地方自治体に相談してみる、次に購入元への引き取り相談をする、それでも見つからない場合には専門業者に依頼することについて紹介しました。

間違っても燃えるごみなどと一緒に廃棄したり、高濃度のまま排水溝に流して捨てるなどということのないよう注意しましょう。

ルールを守って安全に利用したいですね。

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