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衝撃のバナナ危機!バナナが高級品になるとき

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ここ最近の異常気象で野菜の値段、特にキャベツや葉物が高騰しています。

昨年もジャガイモ危機(ポテトチップス危機)や玉ねぎ、ニンジンが品薄となったのは記憶に新しいです。

 

そして最近では世界規模で『バナナ危機』が大きな話題となっています。

価格の高騰だけでなく、あと10年のうちにバナナが絶滅の危機に直面するとさえ言われています。

栄養価が高く速攻エネルギーとしても人気のある庶民の味方のバナナが高級果物になるだけでなく、食べられなくなるとは穏やかではありません!

 

ちなみにアメリカのウォルマートでの売り上げ1位はコーラでもアイスでもなくバナナなんだとか。

 

 

今、そこにある“バナナ危機”の現状

なぜバナナが絶滅の危機にあるのか?は“新パナマ病”というバナナの病気のためです。

この病気に感染するとバナナの木は立ち枯れてしまいます。

さらに厄介なことにこのパナマ病はカビの一種で容易に伝染し土壌の中に留まります。この菌を除去するのは非常に困難とされています。

 

しかも過去に1度同じ病気で“グロス・ミシェルという品種のバナナがひん死の状態にあったことがあります。

その時のバナナを救ったのがキャベンディッシュというパナマ病に強い品種で現在、世界のバナナ生産量の47%くらいを占めています。

このグロス・ミシェルの危機を救ったキャベンディッシュですが、このことにより世界のほとんどバナナの木にはこのキャベンディッシュの遺伝子が含まれているということです。

 

 

これはバナナを見ればわかりますが、バナナには種がありません。

そのためバナナの木を増やすためには元の木から株分けをする方法しかありません。単に同じクローンをつくっているのと同じなので、変異が起こりにくい状態です。

 

これが意味することはパナマ病に耐性のあるはずの品種が病気になった=病気に対して抵抗できないということです。

同じ遺伝子を持つ植物は病気に対しての耐性の多様性がなく、伝播するのも早いことがわかっています。す

でにアジア・アフリカ・中東・オーストラリア・中米に広がりを見せているようです。エクアドル、コスタリカ、コロンビアが世界で最も大きなバナナ輸出国で、ここに広がった場合、その打撃ははかり知れません。

 

バナナ危機を回避する策はあるのか?

この新パナマ病は化学的なことで感染を食い止めることは困難といわれています。

そこで考えられているのが種からの新しいバナナの育種です。

 

研究者の期待が寄せられているのがマダガスカルにあるバナナの原種です。

この原種はこれまでパナマ病にかかったことがないため、パナマ病に対する何らかの耐性があると考えられていますが、その成木は5本しか確認できていないとか。かなり貴重なそれこそレッドリスト入りのバナナです。

 

また世界的なバナナの販売企業Chiquita*は2018年7月28日から開催されるICPP/国際科学会議で研究者とともに対策を考えることを表明しています。

あの黄色い老若男女の大好きなバナナは庶民の味方であってくれることを願うばかりです。

 

*Cjiquita/チキータは青いシールでおなじみのアメリカのバナナ販売企業です。もう一つ有名なDole/ドールはアメリカの多国籍農業・食品企業です。この企業だけでそれぞれ世界のバナナの取引量の29%(Chiquita)と27%(Dole)を占めます。(2011年)

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