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簡単・楽しい!旧国名の覚え方の秘訣で歴史通

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NHKの大河ドラマなどでしばしば舞台となる廃藩置県実施以前の時代での旧国名はなかなか覚える事が難しくて、どうしても覚えなくてはならない人は苦労しているようです。 そこで、今回は日本史の中の旧国名と中国の王朝の旧国名の覚え方について簡単な方法を教えちゃいます。

まずは、何が旧国名を覚えるのを難しくしているのかを考えてみましょう。 理解を難しくしている要因のひとつに、日本でも中国でも現在の行政区画と昔の行政区画に区切り方が異なっていることがあります。 例えば、武蔵は東京と埼玉が一緒になった地域の旧国名で、駿河と伊豆と遠江が一緒になって地域が現在の静岡となっています。

現在の行政区画は北海道を除くと46都府県となっていいますが、旧国名は74国に分かれていたので単純には新旧対比ができません。

 

 

日本地図と一緒に学ぶ、旧国名の覚え方

当時の行政区は、五畿・七道・二島で成り立っていたので、これに沿って覚えることをお勧めします。 その場合は必ず地図で位置関係を確認しながら覚えるようにしましょう。

先ずは五畿です。 畿内とは皇居周辺の特別行政区域のことで、山城大和摂津河内和泉のことを総じて五畿と言われていました。 それぞれ近畿地方の地名に名残が残っているので場所を確認してみましょう。

次に七道です。 七道には、東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道があります。

東海道は、現在の茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重(熊野地方を除く)で、伊賀・伊勢・志摩・尾張・三河・遠江・駿河・伊豆・甲斐・相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸の各国が置かれていました。

東山道は、現在の青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の東北6県と、栃木、群馬、長野、岐阜、滋賀ので、近江・美濃・飛騨・信濃・上野・下野・陸奥・出羽の各国が置かれていました。

北陸道は、現在の新潟、富山、石川、福井で、若狭・越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡の各国が置かれていました。

山陰道は、現在の兵庫県南部と、岡山、広島、山口で、丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・隠岐の各国が置かれていました。

山陽道は、現在の京都府北部と兵庫県北部および、鳥取、島根で、播磨・美作・備前・備中・備後・安芸・周防・長門の各国が置かれていました。

南海道は、現在の香川、徳島、愛媛、高知の四国4県と、三重県熊野地方、和歌山県、淡路島で、紀伊・淡路・阿波・讃岐・伊予・土佐の各国が置かれていました。

西海道は、現在の福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島で、筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩の各国が置かれていました。

ブロック毎に覚えていくとわかりやすいですよ。

そして最後に二島は壱岐・対馬です。

 

知れば世界史がわかる!中国の旧国名の覚え方のコツ

中国には、四千年の歴史があると言われるように長い歴史を持った国で、その時代の王朝ごとに世界へ影響を与えてきました。 世界史を勉強する時には、中国王朝の年表を中軸にて、欧州や中東や東南アジアの歴史を関連付けると理解を深めることができます。

最初の中国王朝はBC.1600年からBC.1100年の殷(いん)とされることが多くなっています。 その前のBC.2100にあった夏(か)とする説もありますが、今回は殷以降の王朝の覚え方をみてみましょう。

ここでは、「アルプス一万尺」のリズムに乗せての覚え方を紹介します。 リズムにのって歌ってみましょう。

♪アルプス一万尺
殷、周、東周、春秋戦国(♪いん・しゅう・とうしゅう・しゅんじゅう・せんごく)
♪こやりのうえで
秦、前漢、新、後漢(♪しん・ぜんかん・しん・ごかん)
♪アルペン踊りを
魏、蜀、呉、西晋、東晋(♪ぎ・しょく・ご・せいしん・とうしん)
♪さあ踊りましょ
宋、斉、梁、陳、隋(♪そう・せい・りょう・ちん・ずい)

♪らんららんらん
五胡十六、北魏、東魏(♪ごこじゅうろく・ほくぎ・とうぎ)
♪らんらんらんらん
西魏、北斉、北周(♪せいぎ・ほくせい・ほくしゅう)
♪らんららんらん
隋、唐、五代十国(♪ずい・とう・ごだいじっこく)
♪らんらんらんらんらん
宋、金、南宋、元、明、清(♪そう・きん・なんそう・げん・みん・しん)

 

旧国名の覚え方のまとめ

日本史も世界史も年号を暗記するだけでなく、馴染みの薄い固有名詞を覚えなければならないので苦労します。 単発的なものであれば、語呂合わせでの暗記方法も有効ですが、体系的に覚えるためには、日本の旧国名のようにブロックごとに覚えていくことが有効です。

また、中国王朝のようにブロック化もできないものはリズミカルに覚えこんでしまう方法が有効です。 ちなみに、”もしもしカメさん”バージョンもありますので、興味があるひとは調べてみてください。

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