Googleがサイト検索とニュースの「ファクトチェック」のラベル表示を行うようになりましたね。まだ日本のニュースにはラベルの表示はまだようですが、今後増えていくのかもしれません。
そもそも私達が目にするニュースは客観的事実として受け入れてしまいますが、SNSやインターネットがあたり前になって情報の入手がたやすくなった今は、そのニュース自体が2次的、3次的情報になっているのがほとんどです。それだけでかなりのバイアスがかかっているのは事実だし、たまにニュースサイトでもニュースタイトルと内容が何かかみ合わないと思うこともしばしばです。
2016年を象徴する単語に「POST-TRUTH(ポスト トゥルース)」がありましたが、より自分の関心のあるタイトルやちょっと刺激的なタイトルのニュースを選択して読んでしまうものです。この時点でPost Truthの罠にかかっている自分がいます。
アメリカでは大統領選挙の際には「フェイクニュース」が話題になりましたし、今や情報で世界が動くといってもいいくらいです。さらにSNSの普及で自分事がニュースとして扱われることもあります。それがいっきに拡散すると事実の積み重ねのように “事実化”してしまうのも怖いことです。
ファクトチェックも比べてみればおもしろい
基本的にニュースのファクトチェックを行うのはGoogleではなく第3者の検証機関ということです。
Googleと協力してウェブ検索の結果とGoogleニュースを検証するのが「Duke Reporters' Lab」という機関です。ここのサイトで各国でファクトチェックを行う団体を知ることができます。
各国のファクトチェック
日本ではWANj日本報道検証機構が行っています。
>>> GoHoo | マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト
また朝日新聞も検証を始めています。
特にアメリカでは大統領選やトランプ大統領の発言でニュースを引用する際によく問題になるのでユニークなファクトチェックの表現方法が用いられています。一目でわかるのがいいです。
- Washington Post ワシントンポスト(ピノキオ指数)
>>> Fact Checker - The Washington Post
フェイクの確率によってピノキオ(ウソつき)が多くなる。
- CNN
トランプ大統領が記者会見で「フェイクニュースだ!」と批判された。。
>>> Presidential Debate Reality Check - CNNPolitics.com
- POLITI FACT
メーターの振れ具合で表示。
- BBC
詳細な検証内容とニュースになったの背景が書いてある。
今は政治や社会的な影響の大きなものに限られていますが、今後もっと広がるのでしょうか。こういう事こそAIより人の目なのでしょうかね?
やみくもにニュースを信じるのはやめるのはもちろん、そのニュースの真実(真意)を見極める思考が必要ですね。
情報量が多く、誰でもその情報にアクセスできる分、情報リテラシーの重要性を感る私です。