注目の2017年フランス大統領選挙のゆくえが気になる

2017年はアメリカのトランプ大統領をはじめ世界の情勢が予測のつかない大きな動きがありそうですね。先日のオランダ総選挙ではヨーロッパ(EU)の良識が守られた印象ですが、もう一つ重要な選挙が直近の4月、5月に行われる『フランス大統領選挙』です。先日、大統領候補者11人の公式リストが発表されました。

公式候補者リスト>>>フランス憲法評議会HP

11人なんて意外に多いなと思うのですが、この中から最終的に1人の大統領が選ばれます。これだけ政党があるということなんでしょうね。

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注目の選挙なのでゆくえが気になるのですが、ここで基本のフランス大統領選挙について概要を説明します。しくみがわかったらよりニュースに興味が持てます。

フランス大統領選挙のしくみ

フランス大統領選挙は直接選挙です。アメリカのように選挙人を選ぶ直接選挙ではなく国民投票のようにダイレクトです。その意味で個人の意思が反映されるためイギリスのEU離脱の時のようなことが起こらないか正直ドキドキしています。

時期/投票日

選挙の投票は2回行われます。今年は4月23日5月7日の日曜日です。第1回目で候補者が上位2名にしぼられます。この時絶対多数で有効得票数の50%ブラス1票の票(支持)を獲得すれば、その候補者で決まりです。獲得できなかった場合は第2回目で決選投票となります。
※フランスは本国以外にもフランス領があるため、その場所は時差を考慮してそれぞれ前日の土曜日に投票が行われます。

選挙権

投票の前日に18歳以上のすべてのフランス国籍を持つ人です。外国居住者、拘留者も含みます。

大統領候補

18歳以上のフランス国籍者はだれでも被選挙の資格があります。しかし候補者の乱立、泡沫候補を避けるために予備選考が行われます。候補者は少なくとも500人の推薦人(他議員や市町村長)を集める必要があります。また資産や選挙資金に関する報告書の公開等の審査を経て正式な候補者になります。

※この時の決定や最終的な大統領の決定の判決を行うのが『Le Conseil Constitutionnel』(憲法評議会/憲法院)といわれる司法機関です。フランス独自の司法制度で、通常の裁判所や行政より上の権限を持っています。
いうなれば公的機関、大統領が行うことが憲法上、合憲かどうかの判断・監視をするところです。その役割の一つに大統領選挙に対する権限です。
この機関はフランスに関わるニュースには度々登場するのでそのくらい重要な組織です。

 政党

各政党から1名立候補していますのでそれだけでも11政党あります。主な政党と候補者は以下の通りです。現政権の社会党と共和党が2大政党です。

  • ブノワ・ハモン(Benoît Hamon )  社会党(Parti socialiste/PS)
    現オランド大統領の政党。左派。
  • フランソワ・フィヨン(François Fillon) 共和党 (Les Républicains/LR)サルコジ前大統領の政党。右派。元は国民運動連合(UPM)。
    予備選で有力視されていたサルコジ氏が指名からはずれる番狂わせがあった。
  • マリン・ルペン(Marine Le Pen) 国民戦線 (Front national/FN)
    フランスのトランプといわれる、保護主義・移民排斥を掲げる極右政党。彼女の言動は度々物議を醸す。
  • エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron) En marche !
    現政権の元経済産業大臣。今回の候補者の中で最年少候補の注目株。右派でも左派でもない(中道)を宣言している。

支持率が拮抗していてなかなか票が読めない状況ですが、今後の動向にも注目ですね。