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この時期に改めて考える、日本で暮らすこと防災・災害

3月11日が近づくたびに、東日本大震災に関連するニュースや話題が多くなってきます。どんなかたちであれ当時のことを思い出す出来事でした。

3月11日その時、日本にいる外国人はどうしたのか?

当時、私達家族は子どもと日本での生活に慣れて“日常”という生活を送っていました。私は日本人なので地震や台風などの災害に関してはある程度慣れていましたが、家族がいる状況は初めてでした。
外国人としての家族はもちろん経験も知識もなく、その時の動揺ぶりは私以上だったと思います。

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いちばん不安だったのがやはり情報と連絡がうまくとれなかったこと。
それぞれ職場と学校にいたため安否と状況がわからない。電話はつながりにくく状況が確認できたのが発生から3時間以上たった時でした。
その時に役にたったのがインターネット電話の『Viber』です。当時、日本にいる外国人の間で人気だったアプリですが、普通の電話回線よりつながりやすかったのを覚えています。音質は悪かったけど。。これは非常に助かった!

情報があることの重要性と判断

この時、痛切に感じたのが予備知識と情報はなにより安心と判断の材料になるということ。
3.11震災の時は地震、津波だけでなく放射能も加わりいろいろな情報があふれてはいましたが、どの情報を頼りにすればよいか分からない状態だったのでなるべく多くの情報を集めようと必死でした。

ましてや外国語での情報は間接的に海外メディアや大使館からのものしかなく災害発生時はもとよりその後も日本にいることの不安と疎外感が続いているようでした。夫からは事あるごとに「日本から離れよう。」という言葉を聞き、何も分からない状態がストレスになっているのは明らかでした。

在日外国人に向けた情報発信

いい意味であの3.11震災は日本に来る外国人に対して、様々な情報を発信しようと検討したことはとても大きいことだと思います。実際日本に来る外国人の4割が地震が心配だとするアンケート結果もあります。また2020年の東京オリンピック開催に向けても訪日外国人に対して防災意識を喚起するための取り組みもなされています。
それが観光庁監修で開発された『Safety Tips』というアプリです。

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緊急地震速報や気象庁から発表される警報がプッシュ通知で知らされます。観光客向けですが、通知を受ける予測地を最大5つまで設定できるので、日本に住む外国人にも1次的な情報の発信としては有益です。

また国内に在住する人向けには『goo防災アプリ』が多言語対応で平常時、災害時の総合防災情報を配信しています。情報を登録すると安否情報も分かり便利です。

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なにより大事なことは発生情報とその対応がいち早く伝わることです。ただでさえ周りの状況がわからない上に判断の情報がないと不安が増幅します。情報さえあれば後の判断は個人でできます。今はいろいろなSNSで事後については情報の伝達は早いです。

でも周りを見てもこのアプリや情報がしっかりと伝わっているとは思えない状況に憂いを感じます。

毎年この時期には家族や地域、職場で防災や災害について認識の共有を新たにする機会にしたいものです。